朝起きるのがつらい理由のひとつに、腰が重くてだるいというのがあった。言葉で表現しにくいのだが、起き上がるのもだるいし、腰のあたりがどんよりしているのだ。

ネットでいくら調べてもなかなかこれの解決策が出てこない。いわゆる腰痛とも違うし、おしりのコリとも違う。でも腰は腰なのだ。

これは実は、外転筋のコリだ。ネット上でこの内容がほとんど出てこないのが不思議なのだが、ここのコリはやっかいだ。でも簡単にスッキリする方法をお教えしたい。

外転筋というのはググッてもらえばわかるが、腰の両脇のことだ。股関節の外側の付け根あたりとでもいおうか。太ももの付け根で体の側面に位置するあたりだ。

椅子に座るときの姿勢が悪かったり、片足重心で立つくせがあったり、するとこの外転筋が凝る。私は小学生のときに、歩き疲れて右足がひどく重く、ジンジンとなんともいえない不快感に襲われたことあった。ストレッチをしてもスッキリしないし、親に相談してもなにも手の打ちようがなかった。翌日にはなんともなくなっているが、大人になっても度々同じ症状に悩まされた。

原因の個所がわかったのは20代半ばのことで、試しにあちこちグイグイ自分で押してみたときのことだ。腰の脇にある骨盤の出っ張りのやや下を押したときに、痛気持ちいいのがわかった。それからはもう病みつきだ。長年の恨み果たすべしと言わんばかりに、腰が凝ったらそこを刺激するようにした。タオルを丸めてボール状にし、横向きに寝た腰の下に置いたらとても気持ちが良い。

この筋をストレッチをするには四股の体勢がよい。足を肩幅よりやや広めにひらいて立ち、まっすぐ腰を降ろす。すると股関節の外側の筋が刺激されて気持いいのだ。

これを覚えてから、朝の腰痛が減った。自分で痛みを管理できるようになったからだ。

あとベッドを辞めて布団にしたのも大きい。寝床は硬いほうが腰にいいのだ。